次の様なうたい文句は気になりますね。
世間的に見る、次のようなうたい文句は注意が必要かも知れません。
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オールセラ○ック法・メタルボ○ド法といった矯正?(成人の治療)
健康な歯を大きく削ってかぶせ物で歯並びを作る方法です。あたかも矯正治療のように感じますが、補綴(ほてつ)治療という、歯を作る治療です。
本来の矯正治療は健康な歯を殆ど削らずに、歯の位置を動かす治療です。
オールセラミック法、メタルボンド法は健康な歯をたくさん削り、歯並びをよく見せるようにかぶせ物で作
る方法です。
この方法はスピードが売りになるのかも知れません。確かに削ってかぶせれば2~3回で終わるのも魅力な
のでしょう。でも・・
その場しのぎではなくその後の歯周病や2次的虫歯の発生のリスクを見据えた治療が大事なのだと思います
(元々削ってかぶさっている方は除く!)
拡大床だけで治る?(子供の治療)
一度だけ製作した拡大床を、成長に合わせて交換することなく2年以上使う場合も注意が必要です。拡大床は確かに有効な治療法です。当院でも必要な患者さまには積極的に適応しております。
確かに全体の2割くらいのお子さんは拡大床のみでもなおる場合があります。
しかし全ての患者さまにこれだけで良いという装置ではありません。
成長に合わせて、何度か新しく作り変える必要があるものです。(当院では4装置まで治療費に含まれます)
拡大床が中心でも、どうしても途中にワイヤー治療が必要な事もあります。(当院では初期の場合は治療費
に含まれます)
非抜歯で全て治せる?(子供、成人の治療)
抜歯をしないで矯正治療ができることは矯正を行う全ての歯科医が願っていることです。当院も治療計画の際には可能な限り抜歯を回避して計画を立てます。
しかしそれでも抜歯をしないと歯を並べられない場合があります。
- 日本人(特に現代人)はあごが小さくなっているので歯が並ぶほどの容量がない ?
- 現代人は歯の大きさが大きくなっていると言われている?
とたとえると分かりやすいのではないでしょうか?
あごが小さいか、歯が大きいなどの不調和がある場合、全てを非抜歯でというのはなかなか難しいと思
います。従って・・
『患者さまの状態に合わせて抜歯か非抜歯か診断して提案する』というスタンスが大事だと考えてい
ます。
この意味で、小学生の間に成長をいかした治療(拡大など)をする事は、将来 歯を抜かずに並べる事
が出来る可能性が出てきますし、仮に抜歯せざるを得ない事があっても口元の仕上がりが良くなる(子
供の治療の大きなメリット!)と考えています。
もう一つ・・子供の場合、狭い上顎を広げると鼻づまりが治り、耳鼻科に行かなくなったと感謝される
事があります。(結果そうなればとても喜ばしい事ですね。)
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